寝る前の考えごとで眠れない夜に。頭を静かにする3つの習慣
電気を消すと、頭が動き出す
日中は忙しくて、考える暇がなかった。だから頭は、あなたが横になるのを待っています。
電気を消して、目を閉じる。すると始まります。今日のあの一言、明日の段取り、来月の予定、数年後のこと。身体は疲れているのに、頭だけが冴えていく。時計を見る。もう1時。「早く寝ないと」と焦ると、余計に眠れません。
多くの場合、これは寝つきの悪さの問題ではなく、構造の問題です。寝る前は、一日で唯一「何もしなくていい時間」。だから、保留にしてきた考えごとが、一斉に押し寄せます。
対策の方向は「考えない」ではなく「先に出す」
「何も考えないようにしよう」は、たいていうまくいきません。考えまいとするほど、頭はそのことを意識してしまうからです。
代わりに試したいのが、布団に入る前に、考えごとを外に出しておくこと。頭が夜に持ち込む荷物を、先に降ろしておきます。
今夜からできる、3つの習慣
1. 寝る前5分の「書き出しタイム」
布団に入る前に、5分だけ。明日やることと、いま気になっていることを、紙かスマホに書き出します。
きれいに書く必要はありません。「資料の続き、ゴミ出し、あの件の返事」。これだけで十分です。明日やることを書き出してから寝た人のほうが寝つきが早かった、という小規模な研究報告もあります。もちろん個人差はありますが、「もうメモしてある」と頭に分からせておく価値は十分にあります。
2. 浮かんだら「明日の自分に渡す」
それでも布団の中で浮かんでくるものはあります。そのときは、戦わずに、枕元のスマホに一言だけメモして手放します。「保険のこと」。3語で十分です。
ポイントは、その場で考え始めないこと。メモは「考える」ためではなく、「明日の自分に渡して、今夜は忘れる」ためのものです。
3. 考えごとの「開店時間」を決める
夜の考えごとがいつも同じテーマなら、そのテーマ専用の時間を昼間に作ってしまいます。「お金の心配は、日曜の朝10時に考える」。
ばかばかしく聞こえるかもしれませんが、理にかなった方法です。夜に浮かんだら「それは日曜の担当」と返せるようになるからです。考えごとに開店時間を与えると、閉店時間も生まれます。
それでも眠れない夜は
眠れないまま布団にいる時間が長くなったら、一度布団を出てかまいません。薄暗い部屋で、カフェインの入っていない温かいものを飲んで、また戻る。「眠れない場所」に居続けるより、リセットしたほうが早いことも多いはずです。
眠れない夜は、誰にでもあります。今夜うまくいかなくても、習慣は少しずつ味方になってくれます。
ただし、眠れない状態が何週間も続いていたり、日中の生活に響いていたりするなら、寝る前の習慣だけで粘らないでください。そのときは、医療機関に相談することも考えてみてほしいのです。
